十数年に及ぶ京都府北部地域における学校設置運動が実り、１９７０年､どんなに重い障害のある子も入れる学校として京都府立与謝の海養護学校が本格開校しました（１９６９年に高等部から仮開校）。
   学校卒業後､ 障害が重いために企業就職できない重度の障害者や在宅障害者に集団労働と発達を保障する場としての共同作業所が、１９７５（昭和５０）年より京都府北部地域の各地に開設されました。

　共同作業所は、京都府や地元行政から一定の補助を受けているものの、無認可施設のため施設設備、指導体制、運営体制等がいずれも不十分であり、無認可共同作業所の法内施設化や障害のある人の将来の生活の場の整備・充実を図るため、１９７９（昭和５４）年２月、社会福祉法人設立準備会が発足しました。

　京都府の指導と援助を受け、１９８０（昭和５５）年１２月に厚生大臣の認可を得て法人設立の運びとなりました。

   当法人が事業対象としている地域は「京都府丹後障害保健福祉圏域」といい、京都府北部の２市（宮津市・京丹後市）２町（伊根町・与謝野町）で構成され、約１１万人が生活しています。地理的には京都府北部の日本海に面した丹後半島に位置し、南は福知山市、東は舞鶴市、西は兵庫県豊岡市に接し、広範な地域にまたがっています。

　法人は、設立の理念と課題に基づき、障害者・家族・関係者のねがいに応えた取り組みを丹後障害保健福祉圏域内で展開し、現在、主に次の事業を実施しています。
    障害者支援施設（施設入所支援 １）、就労移行支援事業所 1、

   就労継続支援Ｂ型事業所 10、生活介護事業所 ９、生活訓練事業所 １、

   共同生活介護事業所 4ホーム（11家屋）、ヘルパーステーション（居宅介護事業等） １、

   相談支援事業所 ３、発達障害者支援センター １、障害者就業・生活支援センター １、他

これらサービスの利用者は７００人を超し、多様な職種の約２５０人の職員が支援にあたっています。